Cream Boyは2010年にニューヨークで生まれたアイスクリームショップ。
彼のお父さんはMr.Cornというニューヨークでは1960年から愛されてきた大きなアイスクリームショップです。
つまりCream Boyは彼の息子なのです。
そして2018年、彼は日本に遊びに来ました。
Mr.Cornは1960年にスノー・スタンプ氏によってニューヨークで創業されました。
当時アメリカは自動車や家電製品などが次々と開発され活気付いていました。
そのため人口が増加、それに伴い子供や若い世代が街にはあふれ
アイスクリームを求める人たちが急増しMr.Cornは瞬く間に有名になりました。
写真はMr.Cornの記念すべき1号店の写真です。
当時はアイスクリームだけでなく同じ乳製品のチーズも売っていました。
なので看板にはその名残で「CHEESE」の文字が。
当時の人気を裏付ける逸話の一つにあのマリリンモンローをコマーシャルに起用したという話があります。 モンロー自身もMr.Cornの大ファンでオファーはすんなり通ったそうです。
モノクロの写真はMr.Corn1号店で撮られました。後ろにMr.Cornの看板が見えますね。カラーの写真が実際に流れていたCMのワンシーンです。
彼女のコマーシャルのお陰でMr.Cornの人気はさらに上昇していき翌年には2号店、3号店と勢力を伸ばしていきました。
そうして、Mr.Cornはニューヨーク市民に愛されるようになりました。
2000年代に入りアメリカは当時の活気を失いつつありました。
原因は2001年9月11日に起きた同時多発テロ。多くの人が犠牲になり、世界中の人々に大きな傷を残しました。
そんな中、Mr.Cornの二代目社長のロッテ・スタンプ氏は全社員に
市民の人々に無料でアイスを提供するように呼びかけました。
写真は当時の新聞記事です。記事に書かれているように、社員たちは自分たちの車にアイスを積み、
人々にアイスを運びました。これはニューヨークのみならずアメリカの各地域で行われました。
また、アイスのみならず、社員たちはその他の食料や物資も無料で支給しました。
当時のインタビューで何故この活動に思い立ったのかという質問にロッテ氏はこう答えています。
「創業者である父は常々「Mr.Cornはニューヨーク市民に支えられてここまで成長できた。だからいつか恩返しをしたい」と、
私はその父の言葉を受け継ぎ、実行するならば今だ!と感じました。もちろんその恩返しはこれからも続けていきます。」
更にロッテ氏はこう続けた。
「今回の経験から、Mr.Cornは新しいプロジェクトを進めています。アイスクリームの移動販売専門の子会社の設立です。
その名も”Cream Boy”」
9.11での経験からロッテ氏は移動販売の需要・利便性を見出し、移動販売専門の会社を設立。
そうして2010年に「Cream Boy」が誕生しました。
Cream Boyはこれまで店舗が出せなかった地域や郊外にある住宅地、また学校や企業のイベント・子供の誕生日会など、
Mr.Cornだけでは届けることのできなかったところまでアイスクリームを届けることができました。
もちろん、Mr.Cornがなくなったわけではありません。以前よりも店舗を拡大し、今では海外店まであります。
このようにしてMr.CornとCream Boyは世代・国を越え人々に愛されるようになりました。
そして、いよいよ2018年にCream Boyが日本にやってきました!