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How to Moss

苔画像5一般的にコケと呼ばれているのは、分類学上では蘚苔(せんたい)類、またはコケ植物といいます。
コケは地表や岩の上にはいつくばるように成長し、広がるように育ちます。世界中でおよそ2万種ほどが記録されていて、日本には約2500種のコケ植物が分布しており、そのうち200種以上が絶滅の危機に瀕しているといわれています。
じめっとした薄暗い場所が好きと思われがちですが、実は明るい場所が好きで、太陽の光を浴び光合成をしないと生きていけないのです。なぜなら仮根と呼ばれる根っこの様な物がありますが、これは水分や栄養を吸収する働きはなく、また水分をためて置く器官がないのです。そのため寄り集まって集団を作り、互いを支え合うことで倒れないようにし、そして互いの間にできる空間に大切な水分をためて生きています。
多くは緑色であるが、赤色や褐色の種もあり、大きな群として、蘚(せん)類・苔(たい)類・ツノゴケ類の3つがあります。

苔の種類

ここではほんの数種類ですが、コケを紹介したいと思います。

ギンゴケ

ギンゴケ

道路の端や、石垣、日当たりの良い土の上など、日本全国の身近なところで見かける苔です。
葉は重なり合い丸っぽく、日当たりの強いところや古い葉は銀白色になります。
乾燥にも強く管理がらくですが、手荒に扱うと塊がくずれます。
アラハシラハゴケ

アラハシラハゴケ

杉の木の根元や、岩上、腐葉土の上などの半日陰の場所でみか、日本全国に分布しています。
葉は先が細く尖り、乾いてもあまり縮れないです。
湿ると濃い緑になり、乾燥すると白っぽくなります。
ハマキゴケ

ハマキゴケ

コンクリート質の場所を好み、溝や壁、石垣などでよくみかけます。
本州~九州で分布しており、乾いているときは葉を内側に丸め、湿ると葉を広げます。
乾燥している場所を好み、濃い緑か、やや褐色を帯びた色味でみかけます。
スナゴケ

スナゴケ

日当たりのよい砂質の土の上や、岩の上に生えていて、この苔も日本全国の身近なところで見かけます。
乾燥時の葉は茎にっくつくようにすぼまっていますが、水分を得ると瞬時に星型に広がり、見た目がとてもかわいらしいです。
陽当たりのよい場所を好み、1ヶ月以上水がなくても枯れない、とても丈夫な苔ですが、逆に日陰になると枯れやすくなります。
ハイゴケ

ハイゴケ

全国で見かけ、低地の日当たりの良い土の上や岩の上、木の根元にいてます。
半永久的に生育をし、乾燥すると枯れるのではなく、休眠状態になり葉がくるくると巻き上がります。
マットを形成する為、園芸目的で使用しやすく、苔玉作りに活躍します。
ホソウリゴケ

ホソウリゴケ

全国で見かけますが、西南日本に多く分布していて、市街地やその周辺でよくいます。
見た目はギンゴケに似ていますが、胞子が入っているサクがギンゴケのように垂れ下がらないのが特徴です。
春先の若いサクは浅緑色で、日向を好みます。

※画像にカーソルを乗せると説明文が出てきます。